活性酸素と尿酸との深い関係

世界三大美女って、ご存知ですか?
一般的に知られているのが
『楊貴妃』・『クレオパトラ』『小野小町』
です。
楊貴妃は文献によると肌がとても綺麗だったようです。
とくに「食」に関してこだわりがあったようで、
ライチ・くこの実・白きくらげ…
桂花陳酒(キンモクセイのお酒)
「アミノ酸」が豊富でダイエット効果もあり。
私も大好きです。
楊貴妃はそれらを召し上がって「美」を維持してたようです。
時代にかかわらず、「美・若さ・健康」に関して
いつの時代も敏感だったんですね。
ちなみに、世界三大美女に「小野小町」が入っているのは
日本だけらしいです。
ちなみに、
新御三家です。
戻ります。
「しみ・しわ・そばかす・たるみ・むくみ」
美を極めている あなたなら
「活性酸素」の話題は切ってもきれません。
活性酸素とは
私たちが生命維持する上で必要なことは、
エネルギーを得ることです。
エネルギーは主に細胞内小器官であるミトコンドリアで
作られるATP(アデノシン三リン酸)によって得られます。
このATPがつくられる過程において活性酸素は生成されます。
ミトコンドリアが使いきれなかった酸素が活性酸素になり、
1日中で必ず生成される物質になります。
つまり活性酸素は、常に体内に存在する物質であり、
私たちが生きていくうえで切っても切り離せない存在なのです。
活性酸素には、
O2・-(スーパーオキシドラジカル)、
H2O2(過酸化水素)、
HO・(ヒドロキシルラジカル)
といった種類があり、
総称して活性酸素種(Reactive Oxygen Species:ROS)
といいます。
ROS
ROSは、非常に不安定な物質であるため、高い反応性を持っています。
ヒドロキシルラジカルは特に反応性が高いと言われています。
悪い作用として、
脂質やタンパク質、核酸などを
攻撃し生体機能に障害をもたらすことがあります。
この高い反応性は、体内に侵入した微生物に対して殺菌効果を示し、
あなたの体を守っています。
また体内の酵素反応を促進させるなど、体に良い作用もあります。
通常ヒトはROSが発生したときに、
分解・除去する機能(カタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ:SODなど)
を持っているため必ずしも怖いものではありません。
抗酸化酵素
カタラーゼ
カタラーゼは、H2O2の過酸化水素を分解して
酸素と水に変える酵素です。
私たちの体内で生じる活性酸素の毒素をおさえる働きをしてくれます。
SOD
SODとは(スーパーオキサイドジスムターゼ)
という酵素で、動植物の細胞内のミトコンドリアという器官の中に存在します。
この酵素はミトコンドリアにおける
エネルギー産生過程において生じるスーパーオキサイド(活性酸素の一種)
という毒性物質を過酸化水素に転化する事によって、
細胞の損傷を防いでいると考えられています。
そんな活性酸素が増えると
美容面では、
しみ、シワ、そばかす、たるみ、むくみ、白髪、薄毛など
健康面では、
動脈硬化、心筋梗塞、がん、パーキンソン病、アルツハイマー病、
多発 性硬化症、白内障、気管支喘息、潰瘍性大腸炎、糖尿 病、自己免疫疾患など
ありとあらゆる「老化の波」が押し寄せてきます。
活性酸素が発生する要因
活性酸素は、
しばしば悪者扱いされますが身体にとって必要な場合もあります。
例えば
私たちの身体にバクテリアが侵入した場合、
生体防御の第一線で働く白血球は活性酸素を
産生・放出してこれを殺そうとします。
この機能が損なわれるとひどい感染症を起こすことになります。
リンパ球の一種ナチュラルキラー(NK)細胞が、
がん細胞を殺す場合も活性酸素を使っています。
また、
生体内には、情報伝達、遺伝子発現の調節や
プロスタグランジンの合成などのように
活性酸素が関わる重要な反応も起こっています。
従ってすべての活性酸素を悪者扱いにして、
これをむやみに抑え込もうとするのは得策ではないことがわかります。
いろいろと体の中で「活性酸素」が
発生しているようなのですが、
そんな活性酸素を「抗酸化物質」が
体の損傷を抑えてくれています。
抗酸化物質とは
主に
ビタミンC
や
ビタミンE
があり、
それらを積極的に摂取することで、
余分な活性酸素を抑えることが
期待できます。
さらに抗酸化物質でビタミンCより
抗酸化が高いのを発見しました。
『尿酸』
です。
尿酸値が高いと、
「痛風」の
リスクになる。
のは一般的に知られている健康情報です。
ですが、
アルツハイマー型認知症やパーキンソン病の罹患者は
尿酸値が「低い」といいます。
不思議な関係性が紐解けそうです。
次回も引き続き、
『活性酸素と尿酸とのさらに深い関係』
の続きをお伝えしたいと思います。